課題の分離って?
「課題の分離」という言葉を知っていますか?
アドラー心理学の「嫌われる勇気」で書かれている言葉なんですが、
その前に私の話を1つ。
長男を妊娠してから、私は大好きな作家さんの妊娠・出産レポの本をたくさん読みました。
そして出産へのイメージを膨らませ、元気に生まれてくれれば良いと願っていました。
しかし、長男が生まれてから早8年が経ち、毎日毎日怒鳴ってばかり。
「おもちゃ片付けなさい!」
「早くご飯食べて!」
「宿題しなさい!」
「他人が嫌がってることはしないの!」
「なんで朝削った鉛筆が全部折れてるの?」
「雨の日は傘をさして!」
「早くお風呂入って!」
「お風呂から出たら早く着替える!風邪ひくよ!」
「youtubeばっかり!」
あれ?想像してたのと違うな…?
私なんでこんなに声出してばっかりなんだろう?
「それって、親のエゴのためのコントロールなんだって。例えば、早く寝かせたいからその前の子どもの行動を急かしたり。寝かせたいのはさきなおちゃんでしょ?」
そんなママ友の言葉にハッとしました。
そっか、私は子どもをコントロールしていたんだ。
私
「例えば、宿題が終わらなくて終わるまで一緒にいてほしい長男と、寝たい次男。先に寝室に行くと泣いちゃう長男。寝不足の次男。風邪をひきやすくなる次男。先に寝室に行ってほしくないなら、なんで先に宿題をやらなかったの?っていうのは?」
ママ友
「コントロールしたいのは、それは全部の結果がさきなおちゃんに影響するからでしょ?風邪をひいたら仕事に行けなくなるとかね。それはさきなおちゃんのエゴなの。いい?宿題をやってなくて困るのは長男君、宿題をやるのはさきなおちゃんじゃないよ。」
そしてふと、さくらももこさんを思い出しました。
一時期Twitterでも話題になっていたのでご存じの方も多いかもしれません。
「私の人生は 子の人生とは別モノだからね。でも仲良くしていきたいね。」
この1コマを知っていた。
とても素敵だと思っていた。
でも出来ていなかった。
そうだね。宿題をするのは私じゃない。
筆箱の鉛筆が折れてて困るのも私じゃない。
これが「課題の分離」。
「困る」という体験をして何かを学ぶのは長男だ。
私はその「学び」の邪魔をしていたのかもしれない。それも私のエゴで。
元気でさえいてくれれば良いと願っていたのに、いつの間にか干渉し過ぎていたのかも。
これを知って長男と話し合ってから、まだ少しだけですが、小言を言う機会は減りました。
ですが「分からないこと、困った時は助けるから声をかけてね」伝えるだけで
しつこく言うことは止めました。
長男は「小言を言われなくてラッキー☆」と思っているかもしれませんが(笑)
その代わりに、自分から進んで何かを出来た時、何かに成功した時は一緒に喜んでハイタッチをするようにしています。
共に生きていく仲間として。
まだ慣れていないので、口を出す時も、イラっとする時もあります。何度も。
でも以前よりは長男と良い関係が築いていけそうな気がします。